「川崎市民っす!」さんからの投稿
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- 投稿日
- 2018-04-18
広島駅を出た広島電鉄本線の電車が、最初の信号を越えるとスグに現れる電車停留場です。広島駅から歩いて行っても「あっ」と言う間に辿り着ける距離なので、ここまでならば広島駅からは電車に乗る必要が無いくらいの位置にあります。曾ての西国街道である「猿猴橋通り」と交わる交差点(猿猴橋町4番交差点)を挟んで、千鳥状に上り・下りの各乗降場が配置されています。電停名にもなっている地名・猿猴橋町は、付近を流れる猿猴川に架かる【猿猴橋】が由来の町名。更にその「猿猴」とは、地域に伝承される猿に似た架空の生き物のこととされ、猿猴川に棲んでいるという伝説があるようです。猿猴橋の現橋は1926年に架けられ、当時は「広島一」とも評された瀟洒な橋だったそうですが、戦時の【金属類回収令】施行による飾り金属類の撤去や、原子爆弾の被爆など、数々の困難に耐えた橋でもあります。そんな猿猴橋ですが、2016年には飾りの復元などが完成し、往時の姿を取り戻すことが出来ました。ゆっくり歩いて猿猴橋の欄干などの装飾を眺めながら渡ると、その装飾の立派なこと…よくぞ復元したものだと感じます。